ブラウザのセキュリティ設定とは?主なトラブルと設定方法を解説
インターネットを利用するうえで「セキュリティ」は重要ですよね。
インターネットでページを閲覧したり検索したりするときに使用するのが「ブラウザ」ですが、ブラウザのセキュリティ設定は行っていますか?
中には「セキュリティ設定の方法が分からない?」と、全く設定をしていないという方もいるのでは?
しかし、セキュリティ設定を行っていないと、ブラウザを立ち上げたとき画面上に不自然な表示がでるなどセキュリティ上のトラブルが発生する可能性があるのです。
そこで、ここからはブラウザに発生するよくあるセキュリティ上のトラブルと、主なブラウザのセキュリティ設定の方法をご紹介していきます。
1.ブラウザに発生する主なセキュリティ上のトラブル
インターネットでページを閲覧する、検索するとき誰でもブラウザを立ち上げますよね。
ブラウザとは、まさにWEBサイトを閲覧・検索するときに必要なソフトウェアを指します。
そのブラウザも多くの種類はありますが、各種セキュリティ設定ができるのは知っていますか?
ブラウザのセキュリティ設定は初期設定のままでも普通に利用する範囲は問題ありませんが、ウイルス感染するなどのトラブルが発生する危険があります。
そこで万一ウイルス感染してしまうと、ブラウザを立ち上げたときに様々なトラブルが発生してしまうのです。そのようなブラウザのトラブルの元凶は「ブラウザハイジャッカー」と呼ばれる悪質なウイルスといわれています。
ブラウザに発生する主なセキュリティトラブル
ブラウザハイジャッカーに感染したときにブラウザで発生する主なセキュリティ上のトラブルをご紹介しておきます。
トラブル➀ 全く関係ないページが最初に表示され、不自然な広告がページ内に存在する
ブラウザを立ち上げたとき、最初に全く見覚えがない関係ないページが表示されたらウイルスに感染している可能性は大です。最も分かりやすい症状でブラウザハイジャッカーの仕業と考えられます。
また、ブラウザの画面上に不自然な広告やポップアップが表示されるケースもあります。
ソフトウェア更新を促すなど不自然な広告が多く、そのほとんどが詐欺広告なので騙されないように注意が必要です。
トラブル➁ 検索エンジンが変更される
通常、GoogleやYahoo、MSNなどがパソコンの検索エンジンの初期設定となっていますが、見たこともないような検索エンジンに変更されていたらウイルス感染している可能性は高いでしょう。
こちらもブラウザハイジャッカーの仕業と考えられ、検索エンジンを勝手に変更する手口です。
トラブル➂ ツールバーに見覚えがない機能が追加される
ブラウザにはお気に入りのページをツールバーに追加できる機能が標準で備わっています。
そこで、登録した覚えがないツールバーが追加されていたらウイルス感染している可能性は大です。
こちらもブラウザハイジャッカーの仕業と考えられます。
以上のようなトラブルが主に発生しますが、このような事態を未然に防ぐためにもブラウザのセキュリティ設定が重要なのです。お使いのパソコンが万一ウイルス感染したときは、ブラウザを初期状態にリセットなどの対策を施すことで解消します。
2.主要ブラウザ3種類のセキュリティ設定の方法
ブラウザで発生するセキュリティ上のトラブルを紹介しましたが、この項では以下の主要ブラウザ3種類で実際にセキュリティ設定する方法をご紹介していきます。
- Google Chrome(グーグル・クローム)
- Internet Explorer(インターネット・エクスプローラー)
- Mozilla Firefox(モジラ・ファイアフォックス)
ご紹介するセキュリティ設定は一般的な方法なので、心配な方はお使いのパソコンメーカーに問い合せすることをおすすめします。
Google Chromeのセキュリティ設定の方法
➀ツールバーのメニューボタン(3本線のボタン)→「設定」の順にクリック
➁「設定」ページが表示されたら、「詳細設定を表示」をクリック
➂「ネットワーク」欄の「プロキシ設定の変更」をクリック
➃以下のような「インターネットオプション」が開くので「セキュリティ」タブをクリック
そこで「ゾーン」と「セキュリティのレベル」という2つの機能を組み合わせて設定していきます。
ゾーンはインターネット上の各サイトをグループ分けして管理しやすくするための機能です。 画像のように4種類あり、それぞれの特徴を簡単に説明しておきます。
【ゾーン】
- インターネット:他のゾーンに設定されていないサイトを定義する
- ローカル テントラネット:組織内のネットワークに存在するサイトを定義する
- 信頼済みサイト:安全と考えられるサイトを定義する
- 制限付きサイト:安全ではないと考えられるサイトを定義する
セキュリティレベルは、各ゾーンに対してのセキュリティレベルを設定する機能です。レベルは5段階あるので簡単に見ていきましょう。
【セキュリティレベル】
- 高:最も安全なレベルですが閲覧できるサイトが限定される。安全でないと考えられるサイトに適切なレベル
- 中高:安全な参照ができるレベルで、多くのサイトを利用するときの適切なレベル
- 中:危険がおよぶ可能性があるファイルやプログラムをダウンロードするときに警告メッセージが表示される
- 中低:組織内ネットワーク(ローカル)のサイトに対して適切なレベル
- 低:信頼済みサイトで使用できるレベル
組み合わせは様々ですが一般的に以下のような組み合わせがベストではないでしょうか。
- インターネット:中高
- ローカル イントラネット:中低
- 信頼済みサイト:低
- 制限付きサイト:高
設定が終わったら最後に「適用」→「OK」をクリックすれば完了です。
Internet Explorerのセキュリティ設定の方法
➀メニューバーの「ツール」→「インターネットオプション」の順にクリック
➁こちらもGoogle Chromeと同じように「インターネットオフション」が開くので、先程説明した設定を行えば完了です。
Mozilla Firefoxのセキュリティ設定の方法
➀メニューバーの「ツール」→「オプション」の順にクリック
➁オプション画面が開いたら「セキュリティ」タブをクリック
➂セキュリティ画面が開いたら以下の項目にチェックが入っているのか確認して、入っていなければチェックを入れれば完了です。
- アドオンのインストールを求められたときに警告する
- 危険な詐欺コンテンツをブロックする
- 危険なファイルのダウンロードをブロックする
- 不要な危険ソフトウェアを警告する
また、「サイトのパスワードを保存する」にチェックが入っていたら、チェックは外しておくことをおすすめします。
以上、主要ブラウザ3種類の基本的なセキュリティ設定をご紹介しましたが、それほど難しくないですよね。
この設定を行っておくだけである程度のセキュリティ上の脅威が未然に防げるので、現在利用中のブラウザのセキュリティ設定は確実に行っておきましょう。
3.まとめ
インターネットを利用するうえで必ずお世話になるのがブラウザであり、セキュリティ設定はしっかり行っておく必要があります。
今回は主要ブラウザ3種類のセキュリティ設定の方法をご紹介しましたが、ほかのブラウザを利用する際もセキュリティ設定は重要になります。セキュリティ設定は基本的に難しい操作はないので、万一のことを考えて確実に行っておきましょう。